いげ皿保存プロジェクトについて
個人の力は知れています。資金もそうですが、時間もありません。コレクションが増えれば増えるほど未知のものと巡り合う機会は少なくなります。ですから、このプロジェクトに目標日時の設定ができません。いつか「
いげ皿
同好会」みたいなものを作って、情報交換をしたり、余った(ダブった)図柄の交換をしたり、ひょっとしたら一緒に図録を出版したりできたらいいな、と呑気に思っています。
私は古物商免許を持っていますが、ただのアマチュア蒐集家です。20代から古伊万里が好きで、お決まりの蕎麦猪口の蒐集から入門しました。途中、アンティーク家具や李朝家具などに浮気をし、鉄瓶、蛸唐草、浮世絵と寄り道し、気がつくとみんながフンと横を向く
いげ皿
にハマっていました。古いものは全般的に好きなので、
いげ皿
に一点集中とは行かないのですが、これからもいげ皿蒐集をライフワークのひとつとして行くつもりです。さて、気の遠くなるような2000種類蒐集の夢ですが、下記のような途中目標を入れています。
<いげ皿博物館別館>
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第1期( ~ 500種類)
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・いげ皿博物館本館(VIRTUAL)の開設
・いげ皿博物館別館(REAL)の開設
第1期の目標はすでに終えています。
いげ皿博物館本館(本ホームページ)はURLの移動などがありましたが、1993年から維持し、コレクションが増えるたびに更新したり、時々リフォームしています。
またいげ皿博物館別館は神奈川県逗子市にある逗子マリーナ(写真:右上)の1室を購入し、
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コレクションの為だけの展示部屋としました。基本的に宿泊も食事もできない状態ですが、すでに海外からもたくさんの友人が訪ねてくれました。画像をクリックして室内を覗いてみてください。
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第2期( 501~ 1000種類)
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・WEB博物館(英文)の設立
・博物館用地の確保と古蔵の移築
第2期には早い時期に英文WEB博物館を増設し、海外にも
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ファンを増やしたいと思います。WEB博物館は100%個人の手作りですが、翻訳については外注も考えています。次に古蔵の移築を前提とした博物館用地です。いまの逗子マリーナは保管が中心で、プラスチックケ-スに詰められたいげ皿が押入れやタンスや長持ちなどの中に重苦しく置いてあります。表(壁やテーブル)に展示されているのは30~40種類で、おおかたは眠っている状態です。古蔵は窓が小さく天井が高いので、壁面をおおきく確保できるのが長所です。それに古民家移築には興味があるのでぜひ実現したいです。ここにたくさんの同好の仲間(茶飲み友達)に集まってもらい、どうでも良い話で楽しい時間を過ごせたら幸せです。
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第3期 (1001~ 1500種類)
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・図録「
いげ皿
博物館」の出版
第3期には図録「
いげ皿
博物館」(英文対訳)をオールカラーで出版します。自費出版で50,000円の豪華本を限定100冊出したいと思います。
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第4期 (1501~ 2000種類)
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・「渡辺コレクション」として寄贈
第4期のほぼ完了時には、「渡辺コレクション」としてどこかの博物館に全部寄贈する予定です。
これら博物館プロジェクトの進捗状況や近況は日記に随時掲載していきます。賛同してくれる方、ご意見のある方はメールにてご連絡ください。
追記:当然予想されたことですが、500種類を超えた頃から新しい図柄と遭遇することがとても少なくなりました。このペースでは一生かかっても2000種類には届かないでしょう。そのため1000種類を上限とする新しいプロジェクトに変更して行く予定です。(令和2年5月)
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いげ皿博物館 館長:渡辺 景吾(わたなべけいご)
1953年12月長野県上田市に生まれる。現在横浜市金沢区在住。骨董蒐集歴40年以上。