いげ博
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いげ皿蒐集日記

2019. 07. 17

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なんと600種類目からこの700種類目まで13年もかかった。途中全く蒐集が進まず、挫けた感もあるが、なんとかここまで来た。この数年でシートンさんとも親しくなり、いろいろな方から励まされたので、もう一度エンジンのかけ直しだ。この春に定年退職したので時間もできた。仮想ではない現実の「いげ皿博物館」建設に向けて再度チャレンジする。 (0717/19)


2006. 07. 17

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550からこの600種類目までの50種に1年以上かかってしまった。この調子だと1000種類にはあと10年かかるかもしれない。記念すべき600種類目のいげ皿は手描きの風景画だ。もう珍しい絵柄のものはコレクターの手から離れないだろうから、そろそろ「いげ皿博物館」の出版準備に入ったほうがいいかもしれない。でもシートンさんは800種類だから心情的には1000種類ないと失礼だとも思うし。よくよく考えよう。(0717/06)


2005. 06. 18

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550種類目の図柄は平凡な菊の絵柄だが、いげはしっかりと彫られていて好感が持てる。このHPを見てくれた人から青磁陽刻のいげ皿は砥部焼ではないかとの問合せがあったが、残念ながら知識が足りなくて即答できなかった。まだまだ奥が深い。親友のダニー・ホー(香港)が来館した。(0618/05)


2005. 05. 03

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パシフィコ横浜の骨董市で買ったこの手描き菖蒲文のいげ皿は今までで一番おおきなサイズで40.8センチもある。ゆがみもなく、薄手で、完璧な器なので、しばらく迷うほどだった。ダイナミックな筆力で描いた菖蒲は伸び伸びとして、蝶よりも羽根を広げているようだ。いったいいげ皿の最大のものは何センチぐらいまであるのだろう。(0503/05)


2005. 04. 05

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LARS SCHAUMANN (ハンブルグ)とLI FEI (北京) が鎌倉の段葛の桜を見たあとに来館。ふたりとも日本は初めて。この後、恩波亭から富士山に沈む夕陽を見て感激していた。(0408/05)


2005. 03. 27

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TONY & AKEMI MCLEAN夫妻が来館。最近いげ皿博物館の名刺を作ったが、その説明文をTONYが英訳してくれた。いままで数多くの来館者があったが(海外からも20人ぐらい)ゲストブックを作り忘れたので、これからは時々写真とともにここに載せていこう。(0327/05)


2004. 11. 04

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ついに500種類に到達した。これにあわせてHOMEページを更新する予定だったが間に合わなかった。年内には絶対に更新し、来年3月までには英 語バージョンも作る。500種類はおそらく全体の4分の1。これから先は今までのようなスピードで収集する訳には行かないので、博物館建設や図録発行の準備もしていきたい。(1105/04)


2004. 08. 07

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「念ずれば花開く」というか、去年11月に望んだ5枚組がアッサリと手に入った。それも5枚で1000円とは嬉しい。骨董市で同じ柄、同じ大きさのものは見つけたがイゲではなかった。前回は1枚3000円で買ったのが、今度は1枚あたりなんと200円で、複雑な気分だ。(0807/04)


2004. 05. 08

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450種類に達した。ミサゴという鳥(鷹の仲間)なのかふつうの鷹なのか不明だが、ミサゴ(鶚)に特定したこの皿は特別な意味がある。かつて恩師に聞いた話だ。ボラを釣るとその背中に爪をくい込ませたミサゴの死体が付いていることがあるという。身の程知らずのミサゴは自分より大きなボラを捕まえようとして海中に引きづり込まれて死んでしまうのだ。この絵を見てすぐその話を思い出した。 (0508/04)


2004. 02. 01

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2004年早春号の「私のお気に入りコーナー」にモノカラーではあるが、いげ皿博物館のデコレーションが掲載された。写真ではなくて蘊蓄を載せて欲しかった。それはともかく初のマスコミデビューなので、素直に喜ぼう。右下の2枚の写真が館内の写真だ。
ホームページに「窓絵の種類」を追加した。いげ皿の中で最も種類が多く、しかし最も人気がないのが窓絵だろう。でもちょっと見方を変えると、なかなか窓絵も深みがあるものだ。ちなみに今日横浜のみなとみらい線が開通した。 (0201/04)


2003. 12. 12

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2003年内に400種類突破した。記念すべきいげ皿は井ヶ田氏寄贈の青海波牡丹流水。この1年で150種類追加した。そろそろ具体的に博物館建設案を立てなければと思う。最近オークションで河豚図のいげ皿が10万円以上で落札されていた。複雑な気持ちだ。 (1212/03)


2003. 11. 22

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こんなに可愛いいげ皿があるとは思わなかった。それも印判色絵の大正期のものだ。40センチを超えるものまであるいげ皿だが、これが最小かもしれない。美濃か瀬戸だと思う。コツコツと集めて5枚にしよう。きっとこの大きさで他の絵柄もあるはずだ。 (1122/03)


2003. 11. 02

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奈良の井ヶ田氏より寄贈を受ける。珍しい絵柄ではないのに、なぜか今まで出会わなかった「竹林に鶴」だ。昨日横浜骨董ワールドに行ったが、いげ皿の珍しいものはほとんどなかった。いげ皿はまだ安物の部類なので、わざわざ骨董市に持ってくるほどのものではないのだろう。やはり骨董屋さん巡りで発掘するのが一番なのかもしれない。 (1102/03)


2003. 08. 23

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あるムック本に佐賀県の料理屋が載っていて、その写真には蛸唐草のいげ皿に料理が乗っているのが写っていた。それからこの皿が欲しくなった。でもまったくお目にかからない。と、つい先日インターネットのオークションでこれを見つけた。安い!慌てて落札したらなんと新品だった。ちゃんと説明にも新品と書いてあるのに恋は盲目ということか。しかし負け惜しみではあるが、いげ皿の写しがあるとは思わなかった。それも有名な龍峰の作品だ。まだまだ先は遠い。 (0823/03)


2003. 08. 16

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まったく意図せずに350枚目はまた鶴亀の図柄となった。しだいに「いげ皿」も人気が出てきたのか、またそれに加えて新しい図柄になかなかお目にかかれなくなったためか、蒐集にだいぶ時間がかかるようになった。350枚というと200キロ以上の重さがあって、保管している押入れの床が抜けそうで危ない。 (0816/03)


2003. 05. 30

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静岡県沼津のおまかせ工房にお願いしていた「お座敷すだれ」が届いた。さっそく(疑似)博物館に設置した。とても雰囲気が良くて、まわりのいげ皿やアンティークとも合っていて大満足だ。明るい電灯は、明治か大正の洋館を壊した時に出てきたもの。見える皿はすべていげ皿だ。(0530/03)


2003. 04. 11

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意外にすんなりと300種類に到達した。それもいげ皿の象徴的な皿である鶴亀の皿だ。45,000円はいげ皿としては高すぎる値段だが、マニアに金銭感覚はないということか。同時に数枚の珍しい色絵も入手した。250枚目が鶴で300枚目が鶴亀というのは目出たい。まだまだ未知の図柄があるのだと力づけられる。ところでいげ皿マンションがそろそろいっぱいになってきた。 (0411/03)


2003. 01. 05

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ようやく250種類収録ができた。記念すべき皿はこの舞鶴(鳥の部に収録)の皿だ。最近の50種類蒐集は最初の50種類蒐集とは難しさが全然違う。なかなか初モノにはお目にかからなくなってしまった。この調子だと300種類収録は夏までには無理かもしれない。(0105/03)


2002. 09. 27

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ついに200種類目に到達!宇都宮の吉成容一さんより寄贈された珍品「鉄釉柘榴」(樹木の部に収録)がちょうど200種類目の記念すべき蒐集品となった。とても珍しい図柄で図録でも見たことがない。なんとか1年以内で200種類になったので、また次の目標にむかって頑張る。(0927/02)


2002. 08. 31

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滋賀県のアートクラフト社にお願いしていた暖簾(いげ皿をイメージして私がデザインした)がようやくできあがって送られてきた。さっそく今日、いげ皿の倉庫 兼 仮展示場にしている近所のマンションに行き、大喜びで取り付けた。写真では判りにくいが、内側の皿の部分は白っぽく、クチナシの花で染められている。外側はそれよりも濃いが、これもクチナシで染めてある。いげ皿の輪郭の焦茶色の部分は柿渋で染めてある。1ヶ月かけて作ってもらった大切な暖簾。いつか必ず本当のいげ皿博物館の玄関に飾りたい。写真の右側の壁に飾られた皿はもちろんいげ皿である。(0831/02)


2002. 08. 10

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シートンさんの「いげ皿(光芸出版)」には700種類のいげ皿が掲載されている。これ以下の掲載の図録を出しても(学術書でもない限り)ただの二番煎じであり、そもそもなんの意味もない。今この文章を書いている2002年8月現在で約160種類蒐集したが、すでに新しい種類のいげ皿との出会いは稀になって来ている。さて何年かかるか判らないが、まず1000種類は蒐集しなければシートンさんにも失礼だろう。
最初と2番目のいげ皿については入手日も入手経路も忘れてしまった。長い骨董蒐集歴のどこかで縁あって紛れ込んだのだろう。そして記念すべき3枚目は2001年の10月だ。10ヶ月で160枚は早いのか遅いのか判らないがこのペースだと違う種類を1000枚蒐集するのには10年でも厳しいかもしれない。
とにかく50枚単位での蒐集記録と、個人的調査研究などをWEBに発表する。また機会があれば雑誌や専門誌などにも投稿し、その結果もこのWEB上で発表したい。(0810/02)

母から聞いた話では、いげ皿など使っているのは恥ずかしくて、モダンなお皿で食事をしている友達が羨ましかったそうだ。そんないげ皿の博物館など作っても訪れる酔狂な客は稀だろう。もちろん商売として成り立つとは思えない。なんとか国か地方自治体から援助金などもらえる算段をしながら進めないと大損して終わりということもありうるだろう。しかしまずは私財で行ける所まで行ってみよう。毎日オープンしなくてもいい。小さくてもいい。日本文化のちいさな足跡の記録所として、できるところから、いげ皿博物館の建設に挑戦してみる。(0810/02---2002年8月10日の意味)
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